シンクロニシティ/北海道旅行記3
北海道旅行記3
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淘汰

三石の浜辺近くでこんなものを見つけた。

雪の下の ふるさとの夜。。。
見てのとおりタンポポであるが
茎が異様に短く、5センチもないくらいである。

「珍しいな」と思って回りを見渡すと、あることに気づいた。

一帯の草はきれいに整備されており、
地面から数センチ以上のものは全て刈り取られている。
つまりこのタンポポは、茎が異様に短いがゆえに生き残り、
花をつけることが出来たのである。

さらに周囲に目を広げると、同じようなタンポポが
花をつけているのが3、4個目に入った。

これはもしかすると、たまたま茎の短かった株だけが
この場所での繁殖に成功し、増殖しているのかもしれない。
まさに、淘汰による進化ではないか!
ということは、何十年か後には、ここには
芝生と同じ高さの黄色い絨毯が敷き詰められるんだな。


と、妄想して嬉しくなった車中泊明けの朝。



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